キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
CAPTAIN AMERICA: THE FIRST AVENGER(2011)
★★★★★☆☆☆☆☆ 5
ダサい。とにかく名前も恰好もダサくて最初は観るのに勇気がいる「キャプテン・アメリカ」は、こんな人におすすめ。
- 世の中クズだらけだと幻滅している人。
- ファッションセンスにこだわらない人。
- 「正統派」「王道」という言葉に弱い人。
元々はアベンジャーズに繋げる映画として誕生したこの作品。キャプテン・アメリカというキャラクターは、当初、日本ではイマイチ人気のない感がありましたが、シリーズが続くにつれ愛され度合が増してきました。
それによって、公開当初酷評も多かったこの作品の評価も上がっていったように思います。客観的に観て無難な作りですが、まずまずの出来だと私的には思っています。
トミー・リー・ジョーンズという大物や、「マトリックス」のエージェント・スミス役で有名なヒューゴ・ウィーヴィングまで出ており、役者陣も地味に豪華。
ただ、スティーブ・ロジャースことキャプテン・アメリカというキャラクターが好きになれるかどうか、でこの映画の良し悪しが変わってくると思います。
スティーブは元々は心の優しいひ弱な青年でしたが、血清を打つことで超人的なパワーを得ます。
スパイダーマンにも通じますが、これがアメコミの面白いところ。努力とか頑張りとか無縁のところでヒーローになっちゃいます。
スティーブはとにかく清廉潔白。裏表なく、常に周りの空気を読むことにも長けています。
男性なら、おそらく傲慢で身勝手、女性にだらしないアイアンマンのようなキャラクターに惹かれる傾向があると思います。
おそらく製作スタッフもそこを危惧したのでしょう。「では男性を釣るためにセクシーなヒロインが必要だ」と思ったのではないでしょうか。
そこで登場するのがペギー・カーターです。
「ザ・ファースト・アベンジャー」のもう一つの魅力は、ヘイリー・アトウェル演じるペギーにあると思います。
軍服フェチ(そんなものがあればですが)にはたまらないであろうコスチューム姿。ストーリーとは脈絡ないし不要と思われる、溢れんばかりの色気。
彼女がいることで、無難に作られた絵面にパッと華が咲いています。
キャスト・スタッフ
監督:ジョー・ジョンストン
キャスト:クリス・エヴァンス、トミー・リー・ジョーンズ、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヘイリー・アトウェル